「ボジョ」とは?
目次
防火管理者の補助メディア「ボジョ」
ボジョは防火管理者さまが知りたい情報を発信する「防火管理者の補助メディア」です。
このボジョによって、防火管理者制度が抱える課題を解決していきます。
防火管理者制度の課題
官側(消防署)主導の規制によって防火管理者を「選任するまで」は達成されていますが、その後の防火管理者の実務について適切に遂行されている例が少ないことが防火管理者制度の課題です。
- 消防計画の作成
- 消防計画に基づく消火・通報・避難訓練の実施
- 消防用設備等の点検及び整備
- 火気使用・取扱いの「監督」
- 避難または防火上必要な構造・設備の維持管理
- 収容人員の管理
- その他防火管理上必要な業務
上述した防火管理者の実務のうち、例えば消防訓練の実施率については1,000㎡以下の建物では26.6%の低水準に留まっている現状があります。
防火管理者の選任が必要な特定用途の建物における、法定訓練実施状況(東京消防庁)
電気管理技術者制度との比較
なぜ防火管理者制度の実務は実施されにくいのかを理解しやすいように、選任~実務までが機能している電気事業法上の「電気管理技術者制度」と防火管理者制度を比較してみます。
電気管理技術者(でんきかんりぎじゅつしゃ)とは、電気事業法施行規則第52条の2・一号に定められた、自家用電気工作物の電気保安に関する業務を行う個人事業者のことである。自家用電気工作物を有する事業者等は、電気管理技術者との契約によって電気主任技術者の選任が不要となる。
電気管理技術者と防火管理者の資格および選任方法を比較した表が以下の通りです。
資格 | 選任方法 | |
電気管理技術者 | 難関 (合格率8%) |
専任 (外部委託) |
防火管理者 | 講習 (1~2日) |
兼任 (建物関係者) |
変電設備のある建物に選任される電気主任技術者は、その業務実施も当たり前となっています。
その理由としては、難関資格を保有した外部の専門技術者が管理を担う仕組みとなっている他、電気が使えなくことによる目先の不便や痛みが生じることが挙げられるでしょう。
一方、防火管理者は1~2日間の防火管理者講習の受講のみで簡単に資格が取得できます。しかし、その講習を受けるだけでは防火管理の実務に必要な知識の習得は不十分であることは間違いないでしょう。
また防火管理者は、その選任義務が生じた建物関係者が担う仕組みとなっています。
通常業務と兼任して防火管理をすることは時に多忙を極める為、外部から補助をすることが望ましいのです。
一人でも消防用設備等の使い方が分かる人がいれば‥
昭和47年に難波にて死者118名を出した「千日デパート火災」について『斜降式救助袋が設置されていたが、誰も使い方を知らなかった。』という悲惨な実態が報告されています。
現在、実務で関わる防火管理者さんの中には救助袋の使用方法だけでなく他の消火栓などの使用方法を知らない方がたくさんいらっしゃいます。
では具体的にボジョで発信するコンテンツについて紹介していきます。
ボジョの主なコンテンツ3つ
ボジョ例
弊社と取引があり、かつ防火管理業務を適切に実施されているお客様の事例を紹介します。
防火管理は目先の成果に繋がりにくいですが、その実施事例をアピールすることで、より効果的な取り組みになることが期待されます。
ボジョ大学
防火管理者のキャリアを描き、このボジョ大学を卒業してもらうことで世間的に価値の高い防火管理者になってもらうことを目指します。
具体的には防火管理業務に役立つ資格取得の支援や、防火管理者の実務マニュアル等を公開していきます。
ボちゃんねる
防火管理業務に関する、あらゆる情報交換を行う掲示板です。
防火管理者のリアルな声や、消防設備士などの過去問情報の共有ができる場にします。
その他もし防火管理でお困りのことがあれば、お気軽に青木防災㈱へお申し付け下さいませ。
まとめ
- ボジョは防火管理者さまが知りたい情報を発信する「防火管理者の補助メディア」のこと。
- 防火管理者を「選任するまで」は達成されているが、その後の防火管理者の実務について適切に遂行されている例が少ないことが防火管理者制度の課題。
- ボジョによって防火管理者が防火管理業務を実施することが当たり前になる世の中を実現する。