【消火器の規格】消火器を使用する時の動作数とは?乙種6類【過去問】
なぜピンを抜いてホースを火の根元に向けてからレバーを握る3動作がありそうな粉末ABC消火器10型が1動作なのか、その理由および消防設備士乙種6類の過去問について以下に記述していきます。
目次
ブログ著者の紹介
管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器および消火薬剤の規格もピエロの玉乗りくらいマスターしています。
消火器の動作数
消火器を操作して薬剤を放出するまでの動作を「ピン・ポン・パン」や「P・A・S・S」と言ったりしますが、その動作数については消火器の技術上の規格にて定められています。
消火器は、その保持装置から取りはずす動作・背負う動作・安全栓をはずす動作およびホースをはずす動作を除き、1動作で、化学泡消火器・据置式の消火器および背負式の消火器にあっては2動作以内で、車載式の消火器にあっては3動作以内で容易に、かつ、確実に放射を開始することができるものでなければならない。
消火器は、できるだけ誰でも使えるように操作が簡単で放射を開始するまでの動作数を全て1動作(諸々の動作を除く)にするよう規定されています。
消火器の種類と操作機構
消火器には一般的な粉末ABC消火器10型(手さげ式)以外にも様々な種類がある為、それぞれ操作機構も異なります。
お近くの消火器本体にも使用方法(操作機構)が描かれていますから一度ご確認してみて下さいませ。
消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)
消火器の動作数について、次のうち誤っているものはどれか。ただし、保持装置・安全栓・ホースを外す動作及び背負う動作は除く。
一見すると全て正しい感じがしますが選択肢1の手さげ式消火器には「手さげ式の化学泡消火器」も含まれます。
よって、手さげ式の全てが1動作ではない為、選択肢1が誤りとなる。
少し意地悪な問題ですが、こんなパターンが結構あるので注意です。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、随時追記して解説を更新していきます。
その他、質問など御座いましたらボちゃんねる(掲示板)へ投稿、もしくはLINEオープンチャット「消防設備士Web勉強会」上でご連絡下さいませ。
まとめ
- 消火器は、できるだけ誰でも使えるように操作が簡単で放射を開始するまでの動作数を全て1動作(諸々の動作を除く)にするよう規定されていた。
- 化学泡消火器と据置式および背負式の消火器は、構造上難しいので仕方なく2動作以内になっていた。
- 車載式はさらに複雑な構造のものがある為、止むを得ず3動作以内になっていた。
㈱石井マーク
@ishiimark_sign
一般的なABC粉末消火器などを前提にしますと、操作手順のサインなどにはPull-Aim-Squeeze-Sweepそれぞれの頭文字を取った「PASS」という表現で説明される事があります。
尤も、握る対象はSqueeze the “handle”とSqueeze the “lever” どちらの言葉も使われており、形によってはtriggerの例もあります。
参考㈱石井マークさん(@ishiimark_sign)Twitter