【消火器の規格】消火器の放射性能および使用温度範囲は?【過去問】
ただ消火薬剤の放射量とかは規定あるので確認していきましょう!
現在は粉末ABC消火器10型が主流で化学泡消火器なんて設置されていないですが、昔の法令では色んな消火器について謳われているので試験に合格するために暗記しましょう!
目次
ブログ著者の紹介
管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器および消火薬剤の規格もネスのPKファイアーくらいマスターしています。
消火器の放射性能
消火器の放射性能は以下の通り規定されています。
【第10条(放射性能)】
消火器は、正常な操作方法で放射した場合に、次の各号に適合するものでなければならない。
- 一 放射の操作が完了した後すみやかに消火剤を有効に放射するものであること。
- 二 放射時間は、温度20℃において10秒以上であること。
- 三 消火に有効な放射距離を有するものであること。
- 四 充塡された消火剤の容量又は質量の90%(化学泡は85%)以上の量を放射できるものであること。
消火器の使用温度範囲
消火器には使用温度範囲の規定もあり、化学泡消火器と化学泡消火器以外で以下の基準があります。
【第10条の2】
消火器は、種類に応じ、各号に掲げる “使用温度範囲”で使用した場合に、正常に操作することができ、かつ、消火及び放射の機能を有効に発揮することができるものでなければならない。
一 化学泡消火器5℃以上40℃以下
二 化学泡消火器以外の消火器 0℃以上40℃以下
化学泡消火器は薬剤放射量が85%以上であったり、使用温度範囲の下限が5℃以上(5℃以下では発泡状態が著しく低下する)であったりと他の消火器より条件が緩いことを覚えておきましょう。
【重要!】市販品の使用温度範囲
現在、販売されている消火器の使用温度範囲は以下の通り。
消火器の種類 | 使用温度範囲 |
化学泡消火器 | 5℃~40℃ |
水消火器 (消火剤:純水) |
0℃~40℃ |
強化液消火器 | -20℃~40℃ |
機械泡消火器 | -20℃~40℃ |
加圧式粉末消火器 | -20℃~40℃ (※例外あり) |
蓄圧式粉末消火器 | -30℃~40℃ |
二酸化炭素消火器 | -30℃~40℃ |
【過去問3回分】消防設備士乙6の実技試験に出た過去問を徹底解説!
今のところは、消防設備士乙6の試験では法的な使用温度範囲を覚えて、かつ市販の消火器の使用温度範囲も知っておく必要があるっていう厄介なことになってます。
では実際に消防設備士乙6に出た過去問を解いて、上記の内容が脳ミソに刷り込まれているかを確認しましょう!
消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)
消火器の放射性能について、次のうち正しいものはどれか。
消火器の温度範囲として規定されているもののうちで、誤っているものはどれか。
化学泡消火器の化学反応速度は5℃以下だと発泡状態が著しく低下する為、化学泡消火器のみ使用温度範囲が++5℃ 〜 40℃となっている。
それ以外の消火器の使用温度範囲は全て0℃ 〜 40℃である。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、随時追記して解説を更新していきます。
その他、質問など御座いましたらボちゃんねる(掲示板)へ投稿、もしくはLINEオープンチャット「消防設備士Web勉強会」上でご連絡下さいませ。
まとめ
- 消火器の放射距離について法令上は “具体的な距離は規定されていない” と覚えておくべきであった。
- 消火器の使用温度範囲は化学泡消火器以外の消火器は0℃以上40℃以下であった。
- 化学泡消火器は薬剤放射量が85%以上であったり、使用温度範囲の下限が5℃以上(5℃以下では発泡状態が著しく低下する)であったりと他の消火器より条件が緩かった。