【消火器の規格】自動車用の消火器とは?【過去問】
普通の消火器とは、別で存在するん?
バスの座席前らへんとかレーシングタイプの車の助手席にベルト付きの消火器あったら、それ自動車用消火器の可能性が高いです!
目次
ブログ著者の紹介
管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器および消火薬剤の規格もアクション仮面のアクションビームくらいマスターしています。
自動車用消火器の種類
自動車に設置できる消火器は、以下の5種類のみと規定されています。
【第8条(自動車用消火器)】
自動車用消火器は、強化液消火器(霧状放射に限る)、機械泡消火器、ハロゲン化物消火器、二酸化炭素消火器、粉末消火器でなければならない。
- 強化液消火器(霧状放射に限る)
- 機械泡消火器
- ハロゲン化物消火器
- 二酸化炭素消火器
- 粉末消火器
自動車用ってのは、取付け用のブラケットがついててピタッと固定できるようになってる消火器です。
自動車用消火器の耐振動試験
走行中に振動する自動車に自動車用消火器は設置される為、保持装置も含めた以下の耐振動試験を行わなければなりません。
【第30条(自動車用消火器の振動試験)】
自動車用消火器は、次の図に示す取付け方法で全振幅2mm、毎分2,000回の上下振動を、図1及び図2にあっては2時間、図3にあつては4時間加える試験を行ない、保持装置を設ける消火器にあつては、取付け装置に代え保持装置を取り付けて試験を行ない、保持装置に著しい損傷 その他の障害を生じないものでなければならない。
強化液消火器はノズルの放射の種類に棒状(水道の蛇口から出てくるあの形)のものと霧状のものがあり、霧状放射の場合のみB火災(油火災)に適応されます。
消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)
自動車用消火器として、次のうち誤っているものはどれか。
(2)の “ 泡消火器 ” だけでは化学泡も含まれてしまう為、誤りです。
(1)霧状放射の強化液消火器のみ、自動車用消火器としての設置も認められています。
(2)自動車は振動が激しく、もし化学泡消火器を設置すると走行中に薬剤(A剤、B剤)が混ざってしまい誤放射する可能性がある為、不適。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、随時追記して解説を更新していきます。
その他、質問など御座いましたらボちゃんねる(掲示板)へ投稿、もしくはLINEオープンチャット「消防設備士Web勉強会」上でご連絡下さいませ。
まとめ
- 自動車用消火器として設置できる消火器は種類が限定されている他、耐衝撃試験にクリアした取付け装置付きのものでなければならない等の条件があった。
- 自動車用消火器は、強化液消火器(霧状放射に限る)、機械泡消火器、ハロゲン化物消火器、二酸化炭素消火器、粉末消火器の5種類のどれかでなければならなかった。
- 強化液消火器はノズルの放射の種類に棒状(水道の蛇口から出てくるあの形)のものと霧状のものがあり、霧状放射の場合のみB火災(油火災)に適応された。