【消火器の規格】大型消火器の圧力調整器【過去問】

大型消火器の圧力調整器!?
ンなモン、みたことないけど…。
車輪あるゴツい消火器の場合、別で圧力調整器付きのボンベ積んでるヤツあるんです!

もし大型消火器をご覧になる機会ありましたら、圧力調整器があるかどうか確認してみて下さい!

大型消火器(100型)の外観

車載式(車輪付き)の消火器には50型と100型があり、圧力調整器は100型の大型消火器に設置されています。

圧力計が2つあり、一次側(加圧用ガスボンベ側)の圧力を規定値に保って(下げて)二次側(容器側)に(右から左に)受け流す役割を果たしています。

ブログ著者の紹介

管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器および消火薬剤の規格もSOUL’d OUTの『ア ララアァ♪』くらいマスターしています。

消火器に使用される圧力調整器

大型消火器に設置されている加圧用ガス容器には、放出ガスの圧力を調整する為の圧力調整器が付いています。

【第26条(圧力調整器)】

消火器の圧力調整器は、次に適合するものでなければならない。

  1. JIS B 6803[溶断器用圧力調整器](放出能力に関する部分を除く。)に適合すること。
  2. みだりに分解し、又は調整することができないこと。
  3. 圧力調整器の圧力計は、調整圧力の範囲を示す部分を緑色で明示すること。

参考消火器の技術上の規格を定める省令

JIS とは日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)で、日本の産業製品に対する規格です。

JIS (日本産業規格)とは

JIS [X](19種のアルファベット)[XXXX](4〜5桁の数字) で、それらの規格(スタンダードな仕様)について事細かに定められています。

ちなみにJIS (日本産業規格)によれば 消火器に使用される圧力調整器の “ JIS B 6803 ” は、溶断器用圧力調整器です。

普通は放出能力を調整するハンドルが付いていますが、消火器に使用するときは、みだりに調整できてはいけないのでハンドルは付いていません。
山に登ってなんだかホッとするのは木々の緑のせいならば、火災でパニックになっている時に調整圧力の範囲を示す「緑色」を見たらホッとして冷静に対応できるかも‥。

 

消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)

Q質問

消火器に使用されている圧力調整について、正しいものは次のうちどれか。

A回答

窒素ガスは充てん圧が非常に高く(約14MPa / 20℃)、そのままの圧力では高すぎるので圧力調整器にて減圧する必要があります。

1 【第26条】に“ みだりに分解し、または調整することができないこと ” とある。

4 圧力調整器は本体容器と加圧用(窒素)ガス容器の間に付けるもので、既に本体容器にガスが蓄圧されているなら要らない。
※要るのは指示圧力計。

迷わずに回答できましたか?
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まとめ

  • 車載式(車輪付き)の消火器には50型と100型があり、圧力調整器は100型の大型消火器に設置されていた。
  • 窒素ガスは充てん圧が非常に高く(約14MPa / 20℃)、そのままの圧力では高すぎるので圧力調整器にて減圧する必要があった。