【過去問】点検および整備の工具類|消防設備士乙6【鑑別(実技)】
最近は、すぐ新品交換する風潮なので整備する機会もめっきり減少しました。
消火器の点検・整備をするための国家資格が消防設備士乙6であり、その仕事をする為に必要な工具類の話です。
目次
ブログ著者の紹介
管理人は、消防法に基づく「消防設備士」および「危険物取扱者」の免状を、共に ❝全類❞ 取得しています。
消火器の点検・整備については筆記試験の勉強で一通り学んでいる為、該当するページを見て復習してから実技(鑑別)の過去問を解いていきましょう。
消防設備士試験の過去問(鑑別)
「点検」に用いる工具類
下の図は、消火薬剤の詰め替えに使用する器具の一部を示したものである。
次の各設問に答えなさい。
この器具の名称を答えなさい。
圧力調整器
〔解説〕
圧力調整器は、蓄圧式粉末消火器の容器内ガス充填の際に用います。
図中のA~Dで示す各部の名称を答えなさい。
A | |
B | |
C | |
D |
A | 二次側圧力計 |
B | 一次側圧力計 |
C | 圧力調整ハンドル |
D | 開閉バルブ |
〔解説〕
大型消火器の圧力調整器と構造は同じですから、以下の図解をご覧下さい。
下図に示す機器について、各設問に答えなさい。
どんな試験をする機器か、その試験の名称および試験の方法を簡潔に答えなさい。
名称 | |
試験方法 |
名称 | 耐圧性能試験 |
試験方法 | 水圧試験器を用いて消火器に表示されている試験圧力値を5分間かけ続ける。その結果、漏れ・変形・損傷がないかを確認する。 |
〔解説〕
耐圧性能試験は、水圧試験器を用いて消火器に表示されている試験圧力値を5分間かけ続けた結果、漏れ・変形・損傷がないかを確認するものです。
この試験の対象となるのは、どのような消火器か2つ答えなさい。
製造年から10年を経過した消火器 |
腐食の激しい消火器 |
〔解説〕
試験中に破裂した場合、危険であるため消火器を保護枠に入れて耐圧試験をします。
この試験の対象外である消火器を2つ答えなさい。
二酸化炭素消火器 |
ハロゲン化物消火設備 |
〔解説〕
二酸化炭素消火器とハロゲン化物消火設備は、耐圧試験の対象外です。
ただし(試験には出ませんが実務上は)消火薬剤の再充てんを実施する際、本体容器が製造年から5年以上経過しているものにあっては耐圧試験を実施してから消火薬剤の再充てんを行います。
「整備」に用いる工具類
下の図は、消火薬剤の詰め替えに使用する器具の一部を示したものである。
次の各設問に答えなさい。
図中のA~Dで示す各部の名称を答えなさい。
A | |
B | |
C | |
D |
A | キャップスパナ |
B | 反射鏡 |
C | クランプ台 |
D | エアーガン |
Dの用途を答えなさい。
写真の消火器について設問に答えなさい。
消火器の分解に使用する工具または器具の名称を2つ答えなさい。
ドライバー、キャップスパナ
〔解説〕
ドライバーで排圧栓を開けて内圧を逃した後、キャップスパナで消火器のキャップを開けます。
下の写真は、消火器の点検または整備に使用する器具の一例である。設問に答えなさい。
圧縮ガスの充てんに、この器具を用いることができない蓄圧式の消火器を、以下の語群から2つ選んで記号で答えなさい。
- ア. 強化液消火器
- イ. 粉末消火器
- ウ. 機械液消火器
- エ. 化学泡消火器
- オ. 粉末消火器(背負式)
- カ. ハロゲン化物消火器(ハロン1301)
- キ. ハロゲン化物消火器(ハロン2402)
- ク. 二酸化炭素消火器
カ |
ク |
〔解説〕
ハロン1301(常温常圧で気体)は高圧ガス容器内に無色透明な液体状態で圧縮して充てんされています。よって充てんに圧縮ガスを用いることはありません。
ハロン2402は蒸発性液体(スプレーの中身みたいな感じ)であり、圧縮ガスの充てんに窒素ガスボンベを使用します。
二酸化炭素消火器は、液化二酸化炭素が充てんされています。よって圧縮ガスの充てんに窒素ガスボンベ用いることはありません。
※化学泡消火器は、そもそも蓄圧式ではないので選択肢から外します。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、随時追記して解説を更新していきます。
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