【過去問】廃消火器の処理方法|消防設備士乙6【消火器の点検・整備】

消火器の点検・整備については、総務省消防庁によって作成・公開されている「消火器具点検要領」を基準に実施します。

つまり「消火器具点検要領」の原文を読めばエェって話な。
乙6だけじゃなく、消防設備士の行動基準は消防法に定められてます。
とある消防設備士OBが「消火器具点検要領」を音読した動画も用意してくれたので、これを原文を見ながら再生すると覚えやすいかも。

 

ブログ著者の紹介

管理人は、消防法に基づく「消防設備士」および「危険物取扱者」の免状を、共に ❝全類❞ 取得しています。

世界的なスポーツ大会の試合後に日本人が会場のゴミ掃除をしているのが話題となり、他の国の人もゴミ掃除をする人が出てきたとか‥。
現在、日本では廃消火器はリサイクルシールを貼って専門業者(メーカー)が処理するスキームが構築されてます。

リサイクルシールとは

リサイクルシールとは、リサイクルが義務付けられている消火器を廃棄処理するために必要なシールのこと。

消火器は「普通に捨てられない」もので、リサイクルの代金を納める為の “リサイクルシール” ってのが貼らないと処分できません。

消火器の廃棄処理

消火器本体内の薬剤の処理に関してはリサイクル業者の範疇である為、実際は特に意識する必要はありません。

放射確認試験で放射袋(少し厚めの長いビニール袋)内に放出した粉末消火薬剤はブリキ缶に入れて、リサイクルシールを貼って業者に依頼します。

加圧用ガス容器を単体で廃棄するには専門業者に依頼する以外は「ガスを排圧してから廃棄すること」となっています。

化学泡消火器の廃棄処理

化学泡消火薬剤は、A剤・B剤を別々に水道水で希釈して下水に流します。

他の水系消火薬剤も希釈して下水に流しますが、PFOSが含まれる薬剤は下水に流してはいけません。

PFOSとは

PFOSとは1940年代にアメリカで開発された界面活性剤で、有機フッ素化合物の一種であるペルフルオロオクタンスルホン酸酸(PerFluoroOctaneSulfonic acid)のことです。

環境中でほとんど分解されないことや、体内へ蓄積されることで悪影響が懸念(人の健康への影響についてはまだ研究段階)されるため、ストックホルム条約で製造や使用が国際的に制限されています。(※現在、PFOSの消火器は生産されていません。)

それでは以下の消火器の「廃棄処理」に関する消防設備士試験の過去問にチャレンジして、これまでの内容が頭に入っているかを確認しましょう!

消防設備士試験の過去問(点検・整備)

Q質問

消火器または消火薬剤の廃棄処理について、誤っているものは次のうちどれか。

A回答

(4)内筒液と外筒液は混合すると泡が発生し、泡の処理が大変なので別々に処理します。

Q質問

廃消火器の処理の方法について、正しいものは次のうちどれか。

A回答

(1)最近の消火器は購入金額にリサイクル手数料が含まれており、ラベルにリサイクルシールが貼付されています。

ただし製造年が2010年以前の古い消火器でリサイクルシールの無いものは処分業者に引き取ってもらえないので、リサイクルシールを購入してもらい貼り付ける必要があります。

参考【よくある質問】消火器(産業廃棄物)の処分に必要なリサイクルシールの話

Q質問

二酸化炭素消火器について、誤っているものは次のうちどれか。

A回答

蓄圧式消火器でも、二酸化炭素消火器とハロン1301消火器には指示圧力計は付いていません。

Q質問

二酸化炭素消火器について、誤っているものは次のうちどれか。

A回答

蓄圧式消火器でも、二酸化炭素消火器とハロン1301消火器には指示圧力計は付いていません。

迷わずに回答できましたか?
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!

消防設備士「過去問テスト」とは

消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

参考青木防災㈱【公式】🧯note

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