【消火器の規格】A火災およびB火災の分類とは?|乙種6類【過去問】

消火器のA火災とかB火災って何?
もしかして子ども達には言えないオトナの話?
全然オトナとか関係ない‥消火器が使えるかどうかを判断するために、火災の種類をAとかBで分けているだけの話よ。

ブログ著者の紹介

管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器および消火薬剤の規格もボボボーボ・ボーボボの鼻毛真拳くらいマスターしています。

A火災およびB火災とは

以下の消火器に掲げられているマークは、左がA火災をで右がB火災を示しています。

【第1条の2 】

「A火災」B火災以外の火災。
「B火災」可燃性固体類及び可燃性液体類に係るものの火災。

参考消火器の技術上の規格を定める省令

A火災とは普通火災のことで。木材や紙・布や繊維などの火災です。

一方B火災とは油火災のことで、ガソリンや灯油などの火災を指します。

【危険物】C火災やD火災の定義もある

A火災やB火災の他に電気火災のことをC火災と言うことが一般的ですが、この6類の規格の出題範囲である根拠法令「消火器の技術上の規格を定める省令」上では規定されていません。

ちなみに危険物取扱者では電気火災をC火災といい、D火災は金属火災をいいます。

【補足】D火災の消火方法

鉄・亜鉛・アルミニウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウム・リチウム・カルシウムなどが原因の火災のことを金属火災といいます。

D火災の消火方法

D火災の場合は水と反応する金属がある為、乾燥砂などによる窒息消火を行います。

参考簡易消火用具の能力単位について

注水すると水素を発生し爆発する危険性がある為、要注意です。

  • A火災:普通火災
  • B火災:油火災
  • C火災:電気火災
  • D火災:金属火災

消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)

Q質問

火災の分類について、次のうち誤っているものはどれか。

A回答

危険物取扱者では電気火災をC火災といい、D火災は金属火災をいいます。

D火災用の放射器(消火器とは言わない)もありますが、消防法上の消防用設備等では定義されていません。

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まとめ

  • A火災とは普通火災のことで。木材や紙・布や繊維などの火災であった。
  • B火災とは油火災のことで、ガソリンや灯油などの火災であった。
  • 電気火災のことをC火災と言うことが一般的だが、この6類の規格の出題範囲である根拠法令「消火器の技術上の規格を定める省令」上では規定されていなかった。