【消火器の規格】消火器の携帯または運搬方式4つ|乙種6類【過去問】

消火器って、たまにバカごっつい車輪付きのやつとかあるやん‥あれ何?
車載式の消火器ですね。消火器を火災が発生している場所まで携帯および運搬する為の方式は4つに分類されているので、ここで解説していきますね!

ブログ著者の紹介

管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器および消火薬剤の規格もブルース・リーのヌンチャクくらいマスターしています。

消火器の携帯および運搬方式の分類4つ

消火器の設置場所から火災現場までの携帯および運搬方式は、その重さによって4つに分けられています。

【第23条】

消火器は、保持装置及び背負ひも又は車輪の質量を除く部分の質量が28㎏以下のものにあつては手さげ式、据置式又は背負式に、28㎏を超え35㎏以下のものにあつては据置式、車載式又は背負式に、35㎏を超えるものにあつては車載式にしなければならない。

参考消火器の技術上の規格を定める省令

よって消火器の携帯および運搬方式の分類は、重さによる分類で下図の通り表すことができます。

消火器の携帯および運搬方式4つ

  1. 「手さげ式」とは一般的によく見かける消火器で、文字通り手にさげて運ぶものを指します。
  2. 「背負式」はリュックサックのように消火器を背中に背負い運ぶものです。
  3. 「据置式」は本体はその場から動かさずホースだけを引っ張っていくものを指します。
  4. 「車載式」は車輪で本体を運ぶものです。

普段見かける消火器は、だいたい28㎏以下の手さげ式消火器に分類される消火器になります。

「背負式・据置式」に関しては殆ど実在しておらず、実務において28kg以下のものは、大きくても14kgぐらいの“手さげ式”にしか出くわさない(※消火能力が足らない場合はゴツくするのではなく本数を増やす方が楽)でしょう。
28kgを超え35kg以下の重さでも同様で、法的には背負い式や据置式も認められていますが…例えば『30㎏の消火器を誰が背負うねんハナタレ』って話になるので車載式になっているのが現状です。

【補足】以上・以下および超える・未満の違い

消防設備士試験では、以下(以上)や超え(未満)等の区切り方に関する出題もある為、試験用に数字とセットで覚えておいて下さい。

以上・以下および超える・未満の違い

例:お酒は20歳未満は飲めず、20歳以上であれば飲めます。

例:ボクシングのスーパーウェルター級は体重は69.85㎏以下であり、69.85㎏を超えてはならない。

消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)

Q質問

消火器は保持装置および背負いひもまたは車輪を除く部分の質量により区分されているが、次のうち正しいものはどれか。

A回答

【第23条】1項に “ 消火器は、保持装置及び背負ひも又は車輪の質量を除く部分の質量が28kg以下のものにあつては手さげ式、据置式又は背負式に、28kgを超え35kg以下のものにあつては据置式、車載式又は背負式に、35kgを超えるものにあつては車載式にしなければならない ” とあり、“未満”、“以上”は使われていない。

法令関係に限らず「以下、以上、未満、超える」は出くわす機会も定期的にあるでしょうから、それらの違いをしっかり覚えておくと今後の人生で役に立つでしょう。

迷わずに回答できましたか?
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!

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消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

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まとめ

  • 消火器の設置場所から火災現場までの携帯および運搬方式は、その重さによって「手さげ式」と「背負式」および「車載式」の3つに分類されていた。
  • 普段見かける消火器は、だいたい28㎏以下の手さげ式消火器に分類される消火器であった。