【過去問】機械泡消火器|消防設備士乙種6類【消火器の構造・機能】

昔って化学泡消火器が主流やったらしいけど、もう泡消火器って無いん!?
現在、化学泡消火器は引退していますが…その代わりにマイナーではありますが「機械泡消火器」ってのがありますよ!

これから消防設備士の試験を受ける方、既に消防設備士の免状を取得して業務に従事されている方も今一度、確認しておきましょう!

ブログ著者の紹介

管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器の構造・機能も桜木花道の『左手は添えるだけ‥』くらいマスターしています。

青木防災㈱Web管理人について『どんな人ですか?』と紹介を求められた弊社員の回答が『機械みたいな人ですね…』と、まるで人のことを機械泡消火器みたいに言っていたのが忘れられません。

機械泡消火器の外観

機械泡消火器は本体容器の構造は、形状が独特な「発泡ノズル」が特徴的な外観をしています。

それ以外は、他の蓄圧式消火器(二酸化炭素消火器等のガス系を除く)とほぼ同じです。

機械泡消火器の消火薬剤

機械泡消火器の消火薬剤は、使用温度範囲が−20℃〜40℃()の炭化水素系合成界面活性剤(シャンプーや洗剤に使用されているもの)を主剤としています。

主剤と、フッ素系界面活性剤等が添加された薬剤を、発泡ノズルにて空気と攪拌し、それに空気を含ませることで泡状にして放射します。

機械泡消火器は化学泡消火器と違う消火器やから、その使用温度範囲も化学泡消火器以外の0℃以上40℃以下の方に分類されます。
ただ前にも言うたけど、法的な使用温度範囲が0℃以上40℃以下に対して現在、販売されている消火器の使用温度範囲は-20℃~40℃って値が違うので注意。

参考【消火器の規格】消火器の放射性能および使用温度範囲は?【過去問】

【補足】機械泡消火器の消火作用

機械泡消火器の消火作用は、「窒息作用」と「冷却作用」の2つです。

機械泡消火薬剤に抑制作用はない

添加されたフッ素系界面活性剤が油面上に水成膜というフィルム膜を形成し、泡が液体になっても油蒸発抑制作用があるとされてます。

しかし、消火作用における「抑制作用」は一般的に無いので注意して下さい。

参考【過去問】消火器の消火作用|消防設備士乙種6類【消火器の構造・機能】

それでは以下の「機械泡消火器」に関する消防設備士試験の過去問にチャレンジして、これまでの内容が頭に入っているかを確認しましょう!

消防設備士試験の過去問(構造・機能)

Q質問

機械泡消火器(蓄圧式)の構造について、正しいものは次のうちどれか。

A回答

(1)強化液消火器と同じような容器です。

(2)は化学泡消火器のことです。

(4)機械泡消火器には空気を混合して泡にする発泡ノズルが付いている為、粉末消火器とは全然違うノズル形状をしています。

Q質問

機械泡消火器について、正しいものは次のうちどれか。

A回答

(1)共用できません。

(2)泡放射のみ。

(3)冷却作用と窒息作用で普通火災にも適応します。

Q質問

機械泡消火器(蓄圧式)の構造または機能について、誤っているものは次のうちどれか。

A回答

(4)機械泡消火器は、電気設備の火災には不適応です。

泡を通じて感電しても構わないなら、電気設備にも適応。

むしろ、使用者(人間)が感電に適応してないとも‥言えるのでは?

参考【過去問】消火器の適応火災|消防設備士乙種6類【消火器の構造・機能】

Q質問

蓄圧式機械泡消火器の構造で、誤っているものは次のうちどれか。

A回答

(4)まず、機械泡消火器は、棒状放射ができません。加えて、そもそも泡状でも棒状にしても電気火災には適応していません。

迷わずに回答できましたか?
もし、まだ自信がないのであれば繰り返し「過去問テスト」等を使って類題を解くことをオススメします!

消防設備士「過去問テスト」とは

消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。

参考青木防災㈱【公式】🧯note

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まとめ

  • 機械泡消火器は本体容器の構造は、形状が独特な「発泡ノズル」が特徴的な外観をしていた。
  • 機械泡消火器の消火薬剤は、使用温度範囲が−20℃〜40℃()の炭化水素系合成界面活性剤(シャンプーや洗剤に使用されているもの)を主剤としていた。
  • 機械泡消火器の消火作用は、「窒息作用」と「冷却作用」の2つであった。