防火管理者は難しい?合格率と選任要件【現役の防火管理者が解説!】
防火管理者って国家資格らしいけど‥取得するのって難しいの?
最大2日間の防火管理者講習を受けるだけで取得できる国家資格ですよ!
目次
防火管理者の合格率は100%
消防法に基づく国家資格である防火管理者ですが、講習を受けるだけで誰でも簡単に取得できます。
講習区分に「甲種」と「乙種」があるけど‥何が違うの?
乙種防火管理者講習は1日だけですが、防火管理者として選任できる建物の規模に制限があります。
乙種防火管理者が防火管理者になれる建物は、乙種防火対象物のみです。
よって2日間の甲種防火管理者講習を修了しておけば、どんな建物の防火管理者にでも選任されることが可能です。
ちなみに‥2日間の講習すら面倒なんだけど、何か裏ワザとかない?
防火管理者講習を受けなくても防火管理者になれる要件もあります!
防火管理講習修了者以外で防火管理者として認められる要件
消防法施行令 第3条〔防火管理者の資格〕および消防法施行規則 第2条〔防火管理者として必要な学識経験を有すると認められる者〕にて、以下の条件に該当する人については甲種防火管理者講習を修了しなくても甲種防火管理者になれると定められています。
- 学校教育法による大学又は高等専門学校において総務大臣の指定する防災に関する学科又は課程を修めて卒業した者で、1年以上防火管理の実務経験を有するもの
- 市町村の消防職員で、管理的又は監督的な職に1年以上あった者
- 労働安全衛生法に規定する安全管理者として選任された者
- 防火対象物点検資格者講習の課程を修了し、免状の交付を受けている者
- 危険物保安監督者として選任された者で、甲種危険物取扱者免状の交付を受けているもの
- 鉱山保安法の規定により保安管理者として選任された者
- 国若しくは都道府県の消防の事務に従事する職員で、1年以上管理的又は監督的な職にあった者
- 警察官又はこれに準ずる警察職員で、3年以上管理的又は監督的な職にあつた者
- 建築主事又は一級建築士の資格を有する者で、1年以上防火管理の実務経験を有するもの
- 市町村の消防団員で、3年以上管理的又は監督的な職にあった者
- その他消防庁長官が定める者
例えば1.の「高専で総務大臣の指定する防災に関する学科」って、どこがあるのでしょう?
分かりません‥いくら調べても分からない為、分かり次第ここに追記します。
安全管理者とは、労働安全衛生法上で規定された業種(林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業、製造業(物の加工業を含む。 ) 、電気業、ガス業、熱供給業、水道業、通信業、各種商品卸売業、家具・建具・じゅう器等卸売業、各種商品小売業、家具・建具・じゅう器小売業、燃料小売業、旅館業、ゴルフ場業、自動車整備業、機械修理業)で常時50 人以上の労働者を使用する事業場ごとに、安全管理者の資格を有する者から選任される事業場の安全全般の管理をする者のこと。
防火対象物点検資格者の免状
ちなみに管理人は4.の防火対象物点検資格者の免状もある為、防火管理者講習は受けなくてもよかったです。
「管理的または監督的な職」の要件とは?
防火管理者講習を修了しなくても防火管理者になれる要件として、たびたび謳われていた「管理的または監督的な職」の詳細は以下の通りです。
市町村の消防職員
国または都道府県の消防事務従事職員
警察官または警察職員
市町村の消防団員
こんな詳細な要件あるんやったら、そやって最初から書いといてくれたらええやん。
消防法って、そういうとこあるんです。
まとめ
- 防火管理者は最大2日間の防火管理者講習を受けるだけで取得できる合格率100%の国家資格であった。
- 消防法施行令 第3条〔防火管理者の資格〕および消防法施行規則 第2条〔防火管理者として必要な学識経験を有すると認められる者〕にて、甲種防火管理者講習を修了しなくても甲種防火管理者になれる要件が定められていた。
- 2日間を防火管理者講習ではなく他の時間に充てたい場合は、しっかり上記の要件に自分が該当するかどうか事前に確認すべきであった。