【消火器の規格】適応火災マーク(絵表示)の色と大きさ【過去問】
あのマークがないとパッと見で、どんな火災に使えるか分からないじゃないですか。
一般的な粉末ABC消火器10型の容器に描かれている白・黄色・青の丸いマークの色や大きさの規格について見ていきましょう!
目次
ブログ著者の紹介
管理人は消防法に基づく消防設備士および危険物取扱者の免状を共に全類取得している為、消火器および消火薬剤の規格もクリリンの気円斬くらいマスターしています。
適応火災の円形表示
よく消火器をイラスト等で表現する際に描かれるシンボリックな白・黄色・青の円形表示は適応火災を示しており、以下の通り絵表示の色や大きさが規定されています。
【第38条(表示)】
消火器には、その見やすい位置に … 、A火災に適応する消火器にあつては「普通火災用」と、B火災に適応する消火器にあっては「油火災用」と、電気火災に適応する消火器にあつては「電気火災用」とそれぞれ明瞭に表示し、併せて、次の表に掲げる適応する火災の区分に応じ、それぞれに掲げる絵表示を、絵表示の色で表示すること。
火災の区分 絵表示 絵表示の色 A火災 炎は赤色、可燃物は黒色とし、地色は白色とする。 B火災 炎は赤色、可燃物は黒色とし、地色は黄色とする。 電気火災 電気の閃光は黄色とし、地色は青色とする。絵表示の大きさは、充塡する消火剤の容量または質量が、2ℓまたは3kg以下のものにあっては半径1cm以上、それ以上のものにあっては半径1.5cm以上の大きさとする。
A火災とは普通火災のことで。木材や紙・布や繊維などの火災で、B火災とは油火災のことで、ガソリンや灯油などの火災を指します。
適応火災マーク
ホンモノの消火器をご覧頂くと、この様な適応火災の円形表示マークが描かれています。
旧規格消火器の適応火災マーク
2011年1月1日に消火器の規格省令が改正されたことにより、旧規格の消火器は2021年12月31日を過ぎると消火器として認められなくなりました。
円形表示の語呂合わせ
以下の円形表示語呂合わせをスーパー消防設備士マイスター(※自称)の先輩から教わりましたので、ここに共有させて頂きます。
絵表示の大きさは、充塡する消火剤の容量または質量が、2ℓまたは3kg以下のものにあつては半径1cm以上、それ以上のものにあつては半径1.5cm以上の大きさとする。
消防設備士試験のために暗記しておかなければならない数字は、語呂合わせ等の工夫によって一時的にでも頭に入れておきましょう。
消防設備士試験の過去問(消火器と消火薬剤の規格)
適応火災の表示についての説明で、誤っているものは次のうちどれか。
消火器の適応火災の円形の表示に関する組み合せで、正しいものは次のうちどれか。
充てん薬剤量・質量 | 表示の寸法 | |
(1) | 2ℓまたは3kg以下 | 半径1cm以上 |
(2) | 2ℓまたは3kg未満 | 直径1cm以上 |
(3) | 2ℓまたは3kg以上 | 半径1.5cm以上 |
(4) | 2ℓまたは3kgを超えるもの | 直径1.5cm以上 |
省令を覚えるときは数字だけでなく ❝未満❞ なのか ❝以下❞ なのかや ❝半径❞ なのか ❝直径❞ なのか等も覚えておく必要がある。
消防設備士「過去問テスト」は、その名の通り“過去に出た問題” のテストであり、ブログでお馴染みの管理人が過去問に関する情報収集を積み重ね、その中からピックアップして過去問ベースの模擬試験を作成したものです。
上記以外に新傾向問題の情報など提供あり次第、随時追記して解説を更新していきます。
その他、質問など御座いましたらボちゃんねる(掲示板)へ投稿、もしくはLINEオープンチャット「消防設備士Web勉強会」上でご連絡下さいませ。
まとめ
- 絵表示の大きさは、充塡する消火剤の容量または質量が、2ℓまたは3kg以下のものにあっては半径1cm以上、それ以上のものにあつては半径1.5cm以上の大きさと規定されていた。
- 適応火災マークが文字表示のみの消火器は旧規格消火器であり、交換が必要な消火器であった。
- 消防設備士試験のために暗記しておかなければならない数字は、語呂合わせ等の工夫によって一時的にでも頭に入れておくべきであった。